日本近代資本主義の父、渋沢栄一の「おすすめ本5冊」|起業家おすすめ本(愛読書)

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今回は渋沢栄一のおすすめ本を5冊まとめました。

2024年の新札切り替え時に新たな顔になる渋沢栄一は、日本近代資本主義の父として知られている。

日本初の銀行となる第一国立銀行(現・みずほ銀行)を創設。

その後、大阪紡績会社や東京瓦斯、田園都市(現・東急)、東京証券取引所、各鉄道会社をはじめ、約500もの企業に関わり、大実業家として名を残した人物。

『論語』を愛し、重んじており、『論語』に関する著書も多数残している。

渋沢栄一のおすすめ本 5冊

①論語
②孟子
③日本外史
④小説 十八史略
⑤春秋左氏伝

まず渋沢栄一のおすすめ本を紹介する前に、渋沢栄一が一番影響を受けた中国の古典について紹介したい。それは『四書五経』というもの。『四書五経』とは、数ある中国古典の中から、特に儒教で重視される9つの文献のことを指している。

四書:『大学』『中庸』『論語』『孟子』

五経:『易経』『書経』『詩経』『礼記』『春秋』

渋沢栄一は幼少期から父親に『四書五経』を教えられ、例えば『論語』の中の言葉で教育を受けていたそう。その影響で渋沢栄一自身の思想・人生哲学を形成する元になっていった。さて、おすすめ本5冊の中にもちろん『四書五経』の文献も入ってくるが、一つ一つ紹介していきたい。

①論語(四書五経)

「四書」のひとつで、孔子とその弟子たちの言行を収録したもの。

『論語』は非常に簡潔な記述で書かれており、儒学の入門書として古くから広く普及した。一方で、簡潔すぎるためはっきり意味が定めがたく、後世に多くの解釈が生まれることとなった。そのように『論語』を解説した本はたくさんあるが、岩波文庫の改訂版が特におすすめ。

渋沢栄一は『論語』を愛し、『論語』をテーマにした本もいくつかだしている。

論語なくして渋沢栄一を語れない。

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②孟子(四書五経)

『孟子』は孟子の言葉をまとめたもので、章の冒頭の文字を冠した七篇からなる。

孟子は孔子に次ぐ儒教の伝承者として重要な人物である。”性善説”の立場に立って人が善であることを説き、誰もが仁・義・礼・智の徳(四徳)を持っているとした。渋沢栄一はじめ、日本にも多大な影響を与えた。

江戸時代になって朱子学が幕府公認の学問とされ、『孟子』の教えも日本社会に広く浸透していった。

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③日本外史

江戸時代後期に歴史学者の頼山陽が著した歴史書。

幕末から明治にかけて最も人々に読まれた歴史書の一冊。内容は主に800年間にもわたる武家の栄枯盛衰を家と人物別に記述したもの。本書は幕末の尊王攘夷思想に大きな影響を与えた。

岩波文庫の『日本外史』は改訳版で読みやすいのでおすすめ。

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④小説 十八史略

中国の歴史が書かれた小説。

『史記』など中国の正史十七種と、宋代の史料一種の併せて計十八の史書から、中国四千年の歴史を読みものとしてまとめたもの。中国本土では子供向けの本として読まれており、古典としては認めれていないという。日本では中国史を学ぶ方への入門書として広く読まれた。渋沢栄一も若い頃に読み、影響を受けたそうだ。

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⑤春秋左氏伝(四書五経)

五経の一つ『春秋』の代表的な解説本。

紀元前700年頃から約250年間の魯国の歴史が書かれている。魯国とは孔子の生まれた故郷であり、周、春秋、戦国時代にかけて存在した小国である。

渋沢栄一は四書五経の一つである『春秋』を読んでいたのは間違いないが、従兄弟であり、人生の師である尾高惇忠からの読書法に関するアドバイスを受け、比較的読みやすい解説本や入門書を初めのうちは読んでいたという。

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どれも本当におすすめなので、ぜひ読んでみてください。

私自身、あらゆる起業家の記事を読んだり、起業家が影響を受けた人や尊敬する人を調べたりして、辿っていくことが好きです。

これからも定期的に起業家や投資家のおすすめ本をまとめていきたいと思います!

参考

「資本主義の父」渋沢栄一の教育思想
「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一は、現在の埼玉県深谷市に生まれ、生涯に約500 の企業に関わり、約600の教育・社会福祉事業に携わった。渋沢の思想と教育への取り組みを振り返る。
少年時代の渋沢栄一が学問の師・尾高藍香から学んだこと|人間力・仕事力を高めるWEB chichi|致知出版社
人間力・仕事力を高めるWEB chichiの、少年時代の渋沢栄一が学問の師・尾高藍香から学んだことのページです。

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