2023年もたくさんご覧いただき、ありがとうございました!
1年を振り返って。2023年の前半は年初からプログラミングを学び始め、休日もプログラミングを勉強することが多かった。後半は継続してプログラミング学習、読書管理サービス「Sakudoku.jp」の開発を行い、そして最も喜ばしく、重要なこととしては第一子が生まれ、初めての子育てにてんやわんやでした。
反省としては、なかなかまとまった時間が取れず、比較的読みやすい本(頭をあまり使わない)ばかりを読んでしまったこと。確かにその時に興味のある本を読んでいたが、もっと体系的にまとまった本を読む頻度を増やすべきだったなと。
また、2023年の年初にたてた「資本主義と金融経済を学ぶ」というテーマは全然達成できなかった、、テーマを決めるよりも結局は自分のその時に興味関心のある事を学ぶのが一番効率が良く、頭に入ってきやすい。なので、今年はテーマを設けず、その時に興味関心のあることを都度学んでいくことにしたい。
さてさて、今年も200冊くらい読んで、その中で個人的に良かったと思う本をジャンルを問わずにまとめました。
さぁ、いきましょう!さくっと読書の選ぶ2023年読んで良かった本10冊をご紹介!
2023年読んで良かった本 10冊
10位:人類と気候の10万年史
9位:心。
8位:LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる
7位:運命を拓く
6位:ゲーデルの哲学
5位:欲望の見つけ方
4位:十牛図入門
3位:読書大全
2位:死は存在しない
1位:史上最強の哲学入門 -東洋の哲人たち-
10位:人類と気候の10万年史
本書を読むと、10万年単位での気候の変遷と今の状況を理解できる。人によってどの時間軸で生きているか、どれくらいの時間軸で物事を考えているかは異なるが、上に登り詰める人ほど、長い時間軸で生きているものだ。そんな向上心のある人にとって、大局観を養える素晴らしい一冊。
9位:心。
京セラやKDDI創業者である稲盛和夫さんの人生哲学が詰まった一冊。行きつくところは「心」。人生で起こるあらゆる出来事は自らの心が引き寄せたものであり、すべては心が描いたものの反映である。65歳で臨済宗円福寺に出家し、「”真我”にいたれば一瞬ですべての真理がわかる」と語る。
8位:LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる
本書を読んで、いつも自分は相手の話をちゃんと聞けているだろうかと反省した。心に余裕がない時や何か別のことで頭がいっぱいの時など耳では聞こえてはいるが、心で聞けているだろうか、と。そんな自分を振り返ることができた最高の1冊。
7位:運命を拓く
多くの経営者が尊敬してやまない中村天風の代表的な一冊。日露戦争の諜報員として満州の野で死線をかいくぐり、結核で死の淵にいる時にヒマラヤのヨガの聖者に出会い、哲学を確立する。その教えは、”積極的に生きよ”というもの。まさにタイトルの通り読むと、運命が拓けること間違いなし。
6位:ゲーデルの哲学
”20世紀最高の天才”と呼ばれるクルト・ゲーデルの「不完全性定理」について書かれた本。自分も理解ができておらず、不完全性定理とは何かをここで説明することは難しい。かの哲学者ウィトゲンシュタインも誤解していたといわれるほど難解なものだ。ぜひ本書を読んでじっくりと考えてほしい。
5位:欲望の見つけ方
欲望のほとんどは模倣から生まれたもの。あのピーターティールが尊敬してやまない哲学者ルネ・ジラールの「模倣の欲望理論」について、スタートアップ起業家の手によってわかりやすく書かれた本。以前、代表作の『世の初めから隠されていること』を読んで、難解で一度読むのを断念したが、本書のお陰で理解が深まった。おすすめの一冊!
そんなピーターティールのおすすめ本まとめ記事はこちら。
4位:十牛図入門
『唯識の思想』などで知られる横山紘一さん著。
「十牛図」といわれる禅の入門図について解説されている。一言で説明すると、牧人が逃げ出した牛を探し求め、飼い慣らし、やがて姿を消していき、空に到達し、更にその先の過程を十の図で表したもの。本書を読んで、再度『唯識の思想』を読んでみると、より理解が深まった。
”いかに生きるべきか”、その答えが十牛図にはある。
3位:読書大全
堀内勉さん著の最高の読書ガイドブック。
これ1冊あればいいと言えるくらい王道の本がまとまっている本書。読書ガイドブックはこれまでにもたくさん読んできたが、中でも個人的にトップクラスの良書。堀内さんのFacebookではいつも素晴らしい書籍を紹介されており、フォローされることをおすすめ。
2位:死は存在しない
田坂広志さん著、「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」に基づいて、”死は存在しない”ことを理論的に述べた一冊。「ゼロ・ポイント・フィールド」とは、この宇宙に普遍的に存在する量子真空の中に、この宇宙すべての出来事の情報が記録されている場のことである。「唯識思想」における「阿頼耶識」など、これに通ずる概念は多い。
1位:史上最強の哲学入門 -東洋の哲人たち-
1位はこちら!
本書のシリーズは西洋哲学・東洋哲学編とあり、こちらは東洋編。東洋哲学史をわかりやすくかつ面白くまとめられている。哲学入門書としておすすめの一冊。西洋哲学は知識を積み上げる階段、東洋哲学は悟りを開いた覚者の教えを説くピラミッド型という説明がとてもわかりやすかった。ぜひ、西洋哲学編と合わせて読んでみてほしい。
最後に。
2023年の一番の変化は、”悟り”というものに捉われなくなったこと。それまでは悟りとは何か、そんな悟りの境地に至りたいと常々思っていたのだが、その心が無くなった。
悟りへの執着心が少なくなったのは悟りも所詮は過程で、その先があってその先の生き方、在り方こそが大切なのだと理解できたから。
そのきっかけはこれまでに様々な書籍(仏教、哲学、科学書など)を読んできたこともあるが、一番はお世話になっている老師が常に笑顔で世のため人のために生きている姿をみてきて、ようやく理解ができた気がする。その方が悟っているかはわからないが、大切なことは悟りを得て終わりなのではなく、悟ったあとも日常に戻り、人のために尽くすこと。「十牛図」の最後の絵のように。それが正しい在り方で、自分自身もそう在りたいと思うようになった。
今は悟りたいという執着は弱まり、死というものもどちらかと言うと楽しみで仕方がない。他力本願。自分とは他者によって生きている存在であって自分というものはなく、全ては借り物で、いつでも全体(完全調和、空、ゼロポイントフィールド、天国、全、絶対的な世界)に溶け込む用意がある。
そのように考えがまとまってきた2023年でした!
2023年もたくさんご覧いただき、ありがとうございました!
今年も読書ライフを楽しんでいきましょう!
コメント