アリババ創業者ジャックマーのおすすめ本5冊をまとめた。
ジャックマー氏のおすすめ本は中国の古典が多く、中国人起業家としてその歴史や文化を大切にして、これまで経営してきたことがわかる。現在は第一線から退いているが、今後また表舞台に現れてくれることを願うばかり。
ジャックマーのおすすめ本 5冊
①老子道徳経
②論語
③生き方
④人を動かす
⑤菜根譚(さいこんたん)
①老子道徳経
『老子道徳経』は道教の祖である老子の著と伝わっており、内容は漢代初期に道家の思想をまとめたものである。
その道家の思想老子の思想の中核を成すものが「無為自然」の思想で、「宇宙の現象には、人の生死も含めて、必然の法則が貫徹していて、小さな人為や私意は入り込む余地はないのだ」という考え方が基本になっている。
②論語
「四書」のひとつで、孔子とその弟子たちの言行を収録したもの。
『論語』は非常に簡潔な記述で書かれており、儒学の入門書として古くから広く普及した。
一方で、簡潔すぎるためはっきり意味が定めがたく、後世に多くの解釈が生まれることとなった。
そのように『論語』を解説した本はたくさんあるが、岩波文庫の改訂版が特におすすめ。
③生き方
稲盛和夫さんの大ベストセラー本。
ジャックマーはじめ、ファーウェイの社長など中国の起業家たちが信奉している稲盛フィロソフィー。
それまでの中国企業の稼げば良しという思想に対し「論語」、「陽明学」の思想を元にした「人として歩むべき道」を示した。
中国で失われた道教や論語の教えなどが逆輸入され、再度注目されていることは感慨深い。
稲盛和夫さんに捧ぐ。
④人を動かす
デール・カーネギーの代表作の本書。
原題は、「How to Win Friends and Influence People」で、直訳すると「いかに友人を得て、人々に影響を与えるか」となる。
人を動かすというタイトルは誤解を招く訳し方で、直訳の方がしっくりとくる。
内容は、人を動かす3原則、人に好かれる6原則、人を説得する12原則、人を変える9原則の人間関係にまつわる30の原則で成り立っている。
マー自身、この本を読んで話し方など影響を受けていることがわかる。
⑤菜根譚(さいこんたん)
本書は洪自誠という宋の時代の儒学者が書いた本。
『菜根譚』というタイトルは、「人はよく菜根を咬みえば、すなわち百事をなすべし」という古事に由来している。
田中角栄や松下幸之助などの各界のリーダーが好んで読んでいる。
一番の特徴は、3つの宗教(儒教、仏教、道教)を合体させて良いとこ取りをした人生訓が300個以上記されている点である。
どれも本当におすすめなので、ぜひ読んでみてください。
私自身、あらゆる起業家の記事を読んだり、起業家が影響を受けた人や尊敬する人を調べたりして、辿っていくことが好きです。
これからも定期的に起業家や投資家のおすすめ本をまとめていきたいと思います!
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