いま話題のイェール大学助教、成田悠輔さんのおすすめ本5冊。
成田さんがおすすめしている本は弟さんが14歳の時に(成田さんは当時18歳くらい)推薦した本など含めると多数あるが、個人的に象徴的だと思う5冊を選んだ。
キーワードとして出てくるのは”革命”や”自由”などではないだろうか。『22世紀の民主主義』を読んでみても、現在の中国のような共産主義社会を目指しているような提言をしており、その思想が垣間見れる。型にはハマらない、なんとも魅力溢れる方だ。
成田悠輔のおすすめ本5冊
①銃・病原菌・鉄
②革命論集
③ウイルスの意味論
④精読 アレント「全体主義の起源」
⑤独立国家のつくりかた
①銃・病原菌・鉄
ヨーロッパ人が「銃・病原菌・鉄」を手にし、なぜ他大陸を支配下に置くことができたのか?そんな疑問に歴史学や考古学、分子生物学、進化生物学などあらゆる学問からの視点で答えてくれる。人種による生物学的な優劣は存在せず、ヨーロッパ人が世界を支配できたのは彼らが生物学的に優れていたわけではなく、単に気候・地形等の地理学的要因に過ぎない。たくさんの起業家がおすすめする1冊。
②革命論集
思想家であり、革命家のアントニオ・グラムシ(1891-1937年)が1914年10月から逮捕・収監される直前の1926年10月に残した論考集。
『獄中で死んだグラムシは「認識においては悲観的に、意志においては楽観的に」の合言葉で知られる。グラムシが遺した体系を持たない獄中日記は、体系化を拒む政治と国家の本質を暗示しているのかもしれない。』と成田さんは述べている(クーリエ・ジャポン2022年5月より)
③ウイルスの意味論
ウイルスとは何者か?そんな問いに答えてくれる1冊。
2020年以降の感染症拡大以降、ウイルスへの関心も高まった。
成田さんはTwitterで『「まるでフランケンシュタイン」「生命の定義を超えた存在」「細胞から逃亡した遺伝子」「変幻自在な生命体」「借り物の生命体」「ウィルスは生と死の境界を軽々と飛び越えている」言葉が追いつけないウィルスの化け物っぽさかわかる本』と述べている。
④精読 アレント「全体主義の起源」
成田さんがクーリエ・ジャポン(2022年5月)で推薦した本。
『ハンナ・アーレントの大著『全体主義の起源』の正確な要約を目指す本書は、よくヒトラーやスターリンの話だとざっくり思い込まれているこの本のイメージの矯正をしてくれる。ここにあるのは、当事者から見たナチスの総括などではなく、世界中に大小様々な形で現れつづける全体主義という国家の生活習慣病の発生学だ。』と述べている。
⑤独立国家のつくりかた
革命家としての成田さんの思考が垣間見れる1冊。
『何かを「変える」ことが革命なのではない。むしろ、革命がすでに起きていることを、思考の転換によって見つけ出すことができる…「独立国家のつくりかた」には、天下国家の政治の話も経済の話も外交の話も出てこない。トップダウンの国家変革より、隣のおっさんの生態観察からボトムアップの国家工作を目指す唯一無二の書』と述べている。
毒舌で忖度なしで語る成田さんの名言集をまとめた。
口にしちゃいけないって言われてることは、
だいたい正しい。
0→1の重要性はまぁいいんだけど、同じくらい大事なのが1→0。ない方がいいものが多すぎる。
ある意味で言葉って貧しいがゆえに、究極の
メタバースっぽい感じもあるのかなと昔から感じています。
「格差が拡大している」という存在しない問題にこだわりすぎる前に、まず格差を作り出せるぐらいのところまで、日本の経済や産業が力を取り戻すことが先ではないかと思います。
成田悠輔の名言集
どれも本当におすすめなので、ぜひ読んでみてください。
私自身、あらゆる起業家の記事を読んだり、起業家が影響を受けた人や尊敬する人を調べたりして、辿っていくことが好きです。
これからも定期的に起業家や投資家のおすすめ本をまとめていきたいと思います!
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